個性豊かなクラフトジン,実際に飲んでみたオススメ11選

投稿日:2022/3/13

近年,サントリーが発売した「翠ジン」を初めとして流行しているジン.

ジンは「飲む香水」なんて言われるほど香りが豊か,一方でクセのない味わいから食事と一緒に楽しみやすいお酒というのも人気の理由.

居酒屋ではジンを使ったポピュラーなカクテルの「ジントニック」にかけて,「ジンと肉」なんて言葉も生まれてますね.

今回はそんな中でも,特に個性あふれる特徴を持ったクラフトジンについて,11本ほど実際に購入してみたのでご紹介します!

11本の中,一つとして似たようなジンはありません,きっと気になる一本が見つかると思います.

 

クラフトジンとは?

普通のジンとクラフトジン,何が違うのと疑問な方もいらっしゃるかと思いますが,結論,特にコレが違うという定義は決まっていません.
ソーダ割りやロック,またはカクテルなど各々が好きな飲み方で楽しんでいただければと思います.

ただ,あえて言うなればクラフトジンは少量生産ということもあり,生産地・生産者の個性を特に感じられることが特徴と言えるかもしれません.
檸檬や胡瓜,中には切り干し大根などといったビックリするような素材で作られたクラフトジンもあります.

一般にスーパーなどで買えるジンに比べ少々値段がするクラフトジンがほとんど.
しかし,それぞれ個性豊かなクラフトジンを飲み比べるのはとても楽しいです.
常識にとらわれない様々な素材で作り出されたクラフトジン,是非みなさんもこの記事を読んで,その魅力の一部でも感じていただけると幸いです.

なお,今回ご紹介するクラフトジンは全てトニックウォーター割り,ジントニックで飲んでみた印象になります.
水割りやロックなど他の飲み方だと印象が変わる可能性もありますので,ご了承ください.

 

TOP5選

11のクラフトジンを飲み比べた中から,個人的に特に美味しいと感じたTOP5をご紹介します!

 

5位:EMPRESS 1908

ボタニカル

フェアモントエンプレスブレンドティー

ジェニパー

グレープフルーツピール

コリアンダーシード

バラ

バタフライピー

ジンジャールート

シナモン

 

カナダの「ヴィクトリア蒸留所」とアフタヌーティーで有名なヴィクトリア州の老舗ホテル「ザ・フェアモント・エンプレス」が共同で開発したカナディアンジン.

驚くべき特徴は,ジンとは思えない鮮やかな「インディゴブルー」,というだけでなく,トニックウォーターなど酸性の液体を加えると色が「淡いピンク」へ変化すること.

蒸留後にバタフライピーの花に漬け込むことで,この青色が生まれていますが,酸性の液体でpHが変化することによりピンク色へと変化します.

その変化の様子は,初めて見て驚かない人はいないと思うほど急激で鮮やかです!

味としてもかなりレベルが高いこのお酒.

口に含むと初めに紅茶の香りと甘み,酸味を感じ, 後からすぐにスパイシーな刺激を感じる,抑揚がある味わいとなっておりとても美味しいです!

味と見た目,両面からお酒を楽しみたい方に特にオススメしたいジンとなっています.

 

 

4位:瀬戸内 檸檬

ボタニカル

レモン

ジェニパーベリー

緑茶

 

2021年9月から発売開始,広島の呉で生まれたクラフトジン,「瀬戸内 檸檬」.

名前の通り,檸檬の香りや味わいを感じられる,とても爽やかな仕上がりのジンとなっています.

「瀬戸内の魅力を世界に伝えるジン」をコンセプトに,瀬戸内の海・島々をイメージして作られ,「レモンの美味しさをしっかり感じられる味わい」を求めてレモンがキーボタニカルに選ばれており,加えて緑茶なども材料に選ばれています.

ソーダ割りで飲むだけでもスッキリ美味しくいただけますが,トニックウォーターなど柑橘系のものとの相性が特に抜群です!

普通にソーダで割るよりも,トニックウォーターで割る方がよりレモンの風味が際立つ印象でした!

今回紹介するクラフトジンの中でも比較的安価なので,初めてクラフトジンを購入する人にもオススメしたい1本です.

このクラフトジンについて,詳しくはこちらの記事もご参考に↓↓↓

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広島 呉初,瀬戸内を活かした爽やかジン「瀬戸内 檸檬」

22021年9月から発売開始,広島の呉で生まれたクラフトジン,「瀬戸内 檸檬」.
名前の通り,檸檬の香りや味わいを感じられる,とても爽やかな仕上がりのジンとなっています.

 

 

3位:桜尾 LIMITED

ボタニカル

サクラ

レモン

ジェニパーベリー

ネーブル

夏ミカン

ユズ

ダイダイ

ヒノキ

緑茶

赤紫蘇

ジンジャー

クロモジ

キノメ

オイスター

ワサビ

ジェニパーベリーリーフ

青紫蘇

 

広島県廿日市市の桜尾という場所で中国醸造が作る,「桜尾ジン LIMITED」.
17種類ものボタニカルが使用されており,その全てが広島県産.

レモンを初めとした柑橘系や紫蘇,生姜など多くの素材による風味が複雑かつ高いバランスでまとめられています.

また,このジンが作られている桜尾の象徴である「サクラ」といったボタニカルが豊かなアロマを生み出しています.

さらに,珍しいのはボタニカルに使われる牡蠣の殻.
蒸留所の近くでは牡蠣の養殖も盛んで,そこで獲られる牡蠣の殻を使用することで,ほんのり海の香りを感じることができます.

「桜尾 LIMITED」は今回紹介する中でも少々値段が張る一本.
「桜尾 ORIGINAL」という兄弟酒もあり,こちらは比較的手に取りやすい価格に抑えられているので,「桜尾」のジンが気になる方はこちらから飲んでみても良いと思います!

 

2位:9148

ボタニカル

ジュニパーベリー

コリアンダー

アンジェリカ

シナモン

日高昆布

レモンピール

ブルーベリー

切干大根

ラベンダー

カルダモン

クローブ

ブラックペッパー

干し椎茸

ピンクペッパー

 

北海道内初のクラフトジンの蒸留所,紅櫻蒸留所が作る「9148 #0101」.

「9148」の由来はジョージ・オーウェルの小説"1984"を題材としています.
小説では自由のない管理社会が書かれており,一方でこのジンには「自由な世界,自由な発想,自由な価値観」というコンセプトを与えるべく,小説名の数字をあべこべにした「9148」という名前がつけられました.

自由さは選ばれたボタニカルにも現れており,なんと日高昆布/切干大根/干し椎茸が使われています.

それにより,飲んだ余韻として和食で感じる旨味のような味わいがあります.
例えるなら味噌汁を飲んだ時の,「日本人に生まれてよかった,,,」と感じる時のような味です笑

海外でも高い評価を得ており,香港インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション2018では,ジン部門にて日本からの応募の中トップの金メダルを受賞しています!

変わった素材で作られている&安いお酒では無いので,買うのは少々躊躇されるかもしれませんが,文句無しに美味しいのでぜひ味わってみてください!

 

1位:ル・ジン

ボタニカル

ジュニパーベリー

リンゴ

バラ

ジンジャー

アーモンド

シナモン

レモン

カルダモン

バニラ

 

フランスのメーカー,クリスチャン・ドルーアンが作るジン「ル・ジン」.
リンゴを使っていることが特徴です.

リンゴのブランデーとして有名な「カルヴァドス」というお酒をご存知でしょうか.
某「体は子供,頭脳は大人な名探偵」が登場する漫画の中でも登場人物として「カルヴァドス」が出てくるので,聞いたことがある方も多いかと思います.

この「ル・ジン」はその「カルヴァドス」造りに使用する30種類のリンゴをベースに全く新しいジンとして開発されたもの.

青々しく,フルーティなリンゴの香りが最大の特徴で,これまた普通では味わえないジンとなっています.

飲むときに本物のリンゴを添えると,より一層フルーティさが際立ちます.

ジンの中では甘さが強めで,刺さる人とそうでない人が別れるお酒かもしれませんが,私にはどストライクなお酒でした!!

 

以上,個人的おすすめクラフトジンTOP5の紹介でした!

次ページでも,ユニークなクラフトジンを6つご紹介していくので,ぜひご覧ください.

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