投稿日:2022/10/26
創業1857年,ドイツの老舗メーカー「turk」が創り続ける鉄フライパン.
鉄の塊を真っ赤に熱し,何度も叩いて成型した鍛造のクラシックフライパンは,どこにも継ぎ目が無い一枚物.
一つ一つ手作りで作られるため,同じものが一つとして無いです.
ある意味,一種の芸術品とまで言えるかも.
今回はそんなロマンあふれる「turk」の鉄フライパンについて,特徴や,買った時の準備から普段のお手入れ,実際に私が作っている料理までをご紹介.
耐久性が高い,でも手入れが面倒,など鉄フライパンのメリット・デメリットを考える前に,「カッコいい」と感じたなら是非とも手に取ってみてほしいフライパンです,ぜひお試しを!
"turk"の鉄フライパン
"turk"は1857年からドイツに工場を構え,クラッシックなフライパンを創り続ける老舗メーカーです.
中でも今回紹介するクラシックシリーズは,創業当時から動かしている機械を使い,職人が一つ一つ手作業で作るこだわりのフライパンです.
約2kgの鉄の延べ棒から叩いて成型(鍛造)されるため,全体につなぎ目が全く無いことが大きな特徴の一つとなっています.
こちらの公式HPに製造工程の動画が貼られています!
鍛造のイメージが湧かない方はぜひ見てみてください!ビックリすると思います!!
一つ一つが手作りだからこそ,微妙に形状が異なるのも特徴です.
ある意味,工芸品とも言えるフライパンですね.
オススメしたい点
ここでは,"turk"の買って良かったなと思う点を紹介します.
とにかくカッコいい
とても馬鹿っぽい理由ですが,自分がこのフライパンを買うに至った理由は「カッコいいから!」,これに尽きます笑
ドイツの職人さんによる鍛造,それによる無骨な出来栄え,継ぎ目のない一枚物,他には見ない長い持ち手,,,などなど,私の嗜好に突き刺さるロマン溢れるフライパンです.
ちなみに持ち手先端のところも特徴的で,鉄が折り曲げられて引っ掛けられるように作られています.
これが意外に便利で,しっかり大きめに作られているので,重たいフライパンを結構色々なところに,安定して引っ掛けておけます.
高温調理に向いている
一般的な鉄フライパンで言えることですが,鉄は耐熱性に優れており,強い火力で調理することができます.
高温で調理ができるため,食材に一気に火が通り,水分がどんどん逃げてしまうのを防ぐことができます.
また,蓄熱性が高く,食材を入れた時に温度が下がりにくいので,お肉を焼く時など全面に綺麗な焼き色をつけやすいです.
以上のことから,焼く・炒める・揚げるといった調理方法が特にオススメです!
半永久的に使える
これも一般的な鉄フライパンで言われることですが,とても頑丈で,ちょっとやそっとじゃ駄目になりません.
金属製のヘラなんかもへっちゃらなので,ガシガシヘビーに使っていきましょう!
特にこの"turk"のクラシックフライパンは接合部が無いので,取っ手が取れたりする心配もありません.
厚みも2~3mmあるので変形する心配もほとんど無し.
使い込むほど油が馴染んで使いやすく,味がある見た目になっていきます.
本気で一生付き合える相棒になってくれると思います!
鉄分が補給できる
鉄フライパンで調理すると素材にプラスして鉄分を補給できるそうです.
奥さんが鉄不足になりがちなので,実はそれも購入を決めたキッカケだったり.(お守り程度の感覚ですが)
実際効果があるかと言われると,よく分かりません笑
気になる点
ここでは,ちょっと気になるかもな〜と思う点を紹介します.
手入れが面倒
鉄フライパンは頑丈な一方で,錆びやすいというデメリットがあります.
特に水気や汚れがついたままにしておくと錆びやすいので,使ったら綺麗にするという意識が大事です.
とはいっても,別に難しいことはありません.
気をつけるポイントは,この後の"普段のお手入れ"で説明します!
重い
鉄なだけあって,ズシリとした重量があります.
テフロンやアルミのフライパンを使い慣れていると,重いな〜と感じるかも.
ただし,サイズが直径18~36cmとラインナップがあるので,自分にあったサイズ選びをすれば問題ないと思います!
参考までに,直径18cmだと約800g,(自分が持っている)26cmだと約1700g,36cmだと約3300gです.
個人的には,このズシリとした重みが特別っぽくて気に入っています,
サイズ選び
"気になる点"でも書きましたが,種類はいっぱいあるし,重量もあるのでサイズ選びは結構悩むポイント.
自分が使っているのは26cmサイズのもの.(1700g)
2~3人分の量の食事を作るのにピッタリなサイズです!500gサイズの牛ヒレ肉がすっぽり入ります.
なので,1人暮らし用だったり腕力に自信が無いという方はもう少し小さい22/24cmサイズ,もっと大人数用であれば28cmサイズを選ぶのがオススメ.
それ以上大きいとちょっと扱いづらいかも.(何か特定の目的がある場合を除く)
使い始める前の準備
鉄フライパン全般は,購入してから最初に焼き慣らしという作業が必要です.
これは,表面についている粒状の鉄を取り除き,表面を滑らかにするためです.
また,錆び防止のため出荷前に油が塗られているので,これを取り除くための作業でもあります.
◼️用意するもの
・洗剤
・金たわし
・野菜クズ
・塩
・サラダ油
・キッチンペーパー
・濡れ布巾
・カセットコンロ(キッチンがIHの場合)
でもこの作業をする時は端っこまでしっかり火にかけたいので直火がオススメ.
金たわしと洗剤を使い,フライパン全体をしっかりと擦って洗い流す.
取っ手なども含めて満遍なく.
水分をしっかり拭き取った後,適当な野菜クズと塩小さじ1とサラダ油(多め)を入れる.
サラダ油はキッチンペーパーで,角のところや端っこまでしっかり塗ってくだささい.
次に,弱火にかけて炒める.
野菜に焦げ目がついて塩が茶色くなるまで炒めたら,火を消して触れる程度の温度になるまで放置.
その後,野菜を捨て,金たわしでさっとフライパンを洗う.
水分をしっかり拭き取った後,中火にかける.
煙が立つまで熱したら,サラダ油を底から1~2cmの高さまで入れて引き続き加熱.
フライパンを傾けたり,キッチンペーパーを使って端の方まで油を回す.
油がしっかりと熱され煙がたったら火から離し,濡れ布巾の上でフライパンを冷ます.
触れるくらいまで温度が下がったら,再び3と4を繰り返す.
油は取り替えなくていいです.
フライパンがしっかり冷めたら油を捨て,表面に残った油をキッチンペーパーで拭き取ったら作業完了!
目玉焼きを焼いてみて,こびりつくようなことが無ければ油がフライパンに馴染んでいる証拠です.
普段の手入れ
ここでは,普段使う上でのポイントを3点ご紹介.
調理前
テフロンのフライパンは熱する前に油を入れますが,鉄フライパンの場合はある程度熱してからにしましょう.
食材がこびりつく原因になります.
また,使う油の量はちょっと多めのほうがいいです.
特に使い始めは油が馴染んで無いので.
調理後
あまり汚れが酷く無いようなら,お湯と金たわしでサッと洗えば大丈夫.
その後は水気を軽く拭き取った上で,少し火にかけてきっちり水分を飛ばします.
最後にサラダ油をキッチンペーパーで薄く全体に塗ればOK.
なお,調理後はあまり放置せずに洗うようにしましょう.
水分や食材が残ったままにしていると錆びる原因になります.
小麦粉を使った料理などでは汚れが酷くなりがち.
そういう時は洗剤を使って全然大丈夫と思っています.
そう簡単には,しっかり奥まで馴染んだ油は取れません!
その他
なんかちょっと焦げ付きやすいな?とか,洗剤でガシガシ洗いすぎたかな?と思った時は,"使い始める前の準備"の工程3~6を再度行えば復活しますのでご安心を!
参考料理
最後に,自分がこのフライパンで作っている料理を参考にご紹介.
まずはやっぱりステーキ!
綺麗な焼き目,そして中はジューシーなお肉に仕上がります♬
鶏モモを焼く時も,皮がバリッとした焼き上がりにしやすいです.
もちろん野菜を焼く時も,表面はカリっと,中はジュワっとした出来栄えに.
自分が一番好きなのはパエリアです!
美味しい焦げ目が付くのはもちろんですが,まず見た目が超美味しそう.
パーティーに出せば盛り上がること間違いなし!
最後に
以上,'turk'の鉄フライパンの紹介でした.
やはり一番気に入っているのはまず見た目.
カッコいい,素敵だな,と思う調理器具を持っているだけで,毎日の料理がとっても楽しくなります.
そんな見た目重視で購入したものの,実際使い勝手も気に入ってます!
美味しく焼けるし,重さはありますが頑丈なので,アウトドアとかに使っても何ら問題無いのは結構楽です.
最初はテフロンのフライパンに比べると手入れが面倒,,,という点で尻込みするかもしれません.
でも普段から使っていると気にならないと思います.
テフロンフライパンもそれはそれでコーティングが剥がれやすい,とか気をつけるポイントがあるので,どちらが優れているというわけでは無く,特性・役割が違うだけと自分は捉えています.
自分は焼く・炒める・揚げるといった調理なら鉄フライパン,煮込む・蒸らすといった料理ならテフロンフライパン,といった形で使い分けてます.
ということで,見た目が気に入ったという人,その直感を信じて大丈夫です!
きっと,これから何十年も連れ添う相棒になってくれると信じています.
美味しいものをいただいて本日も幸せ.
それでは皆さん本日も,乾杯!