投稿日:2021/09/16
1980年創業,山口県の老舗醤油メーカーが送る「甘露醤油」を今回ご紹介していきます.
トロっと濃厚,でもまったりとした味わいで刺身醤油にピッタリです.
芳醇なビンテージワインのようとも比喩される濃厚醤油,ぜひお試しを.
どんなお醤油?
今回ご紹介する「甘露醤油」を製造する佐川醤油さんは山口県柳井市というところにある,1830年創業の由緒ある醤油メーカーさんです.
明治以降百年以上もの歴史のある佐川醤油さんの蔵は今だに現役だというので驚きです.
上の写真のように赴きある佇まいで,入り口付近は「甘露醤油」をはじめとする名産品の売り場となっていますが, 奥の方に見える蔵でお醤油を作り続けられています.
上の写真は「甘露醤油」を購入すると付属していたお醤油の説明書(?).
一度できた醤油に麹を加え,じっくり二度熟成させることで芳醇なヴィンテージワインのようとも比喩されるお醤油が出来上がるそうです.
天明年間,岩国藩主であった吉川公にこのお醤油を献上したところ,その芳醇な味と香りに思わず「甘露,甘露」と歓声を漏らしたことが由来で「甘露醤油」と呼ばれるようになったそうな.
以来,変わらぬ製法で今日まで作り続けられている伝統あるお醤油です.
味わってみた感想
ボトルを開けて匂いを嗅いでみると,まさにお醤油といった濃厚な香りがします.
皿に出してみると,普通のお醤油よりもトロっとした感じです.
色も濃く,ガツンとした味を想像させる見た目です.
しかし,実際にお醤油単体で味わってみると,お醤油特有の大豆の味はしっかり感じますが,塩っ気という意味では見た目から想像できないほどまろやかで上品な味です.
ちまみに,このお醤油の名前に使われている「甘露」というのは,「甘い」という意味ではなく「美味しい」という意味です.
ですので,砂糖醤油のような味をご想像されて購入されるとイメージと違ってしまうので注意です.
ここまででご紹介したように,このお醤油はお刺身に本当によく合います.
少し粘度があるためお刺身にしっかりと絡み,塩味はまったりといったものの,旨味という観点では濃厚なので癖がある魚だとしても負けない強さを持っていると思います.
あとはお豆腐や大根おろしにかけるなど,かけ醤油としても大活躍です!
ただ,料理に使うような用途にはあまり向かない気がします.
余談(山口県柳井について)
ちなみに,この「甘露醤油」が生まれた山口県柳井は白壁の町並みと金魚ちょうちんでも有名な所です.
夏の風物詩として白壁の町並みに多くのユーモアある金魚ちょうちんが飾られ,8月には「金魚ちょうちん祭り」が開催されるらしいです.
私も一度立ち寄ったことがあり,規模はそこまで大きくはありませんが,楽しくゆっくりとした時間を過ごせる場所でした.
佐川醤油さんもこの白壁エリアにあり,直接「甘露醤油」を購入することができます.
最後に
以上が佐川醤油さんの「甘露醤油」のご紹介となります.
私は基本的には前回紹介した醤油,お刺身などには今回ご紹介した「甘露醤油」を使っています.
この2本があれば大抵のものは美味しく食べられると本気で思っています笑
若干一般的なお醤油よりもお値段がしますが,それ以上に日々の食事を楽しくしてれるはずです.
余談で説明した山口県柳井市まで買いに行くのはハードルが高いかもしれませんが,ネットでも気軽に買えますので是非試してみてください!
それでは皆さん本日も,乾杯!