投稿日:2021/10/03
更新日:2022/5/16
調理時間:20分(+熟成期間1週間〜)
おしゃれなレストランでパスタやピザを注文する時,たまにパンチェックという食材を見かけませんか?
パンチェッタはイタリアンでよく使う豚バラ肉の塩漬けで,俗に生ベーコンとも呼ばれます.
噛めば噛むほど味が出てくる旨味の塊のようなお肉ですが,実は家でも簡単に試すことができるんです.
市販されてるスパイス塩を使えば,その美味しさを豚肉に閉じ込めて味わうことができます!
メイン料理にもおつまみにも大活躍の自家製熟成肉,是非お試しを.
はじめにご注意
パンチェッタはお肉を中〜長期に熟成させる工程を含むため,自己責任で調理をお願いします!
私は最長で1ヶ月くらい冷蔵庫で熟成をさせたことがあり,お腹を壊したこともありません.
ただ,お肉の状態や季節などにより熟成状態は変化しますので,必ず大丈夫という保証は難しいです...
なお,塩を多めにしたり,抗菌作用のあるクローブなどスパイスを使うことで,幾らかは腐敗を防ぐ効果があると思われますのでご参考に.
材料
食材 | 分量 |
---|---|
豚バラ肉 (塊肉) |
作るだけ(500g~) |
スパイスを含む塩 (市販品で可) |
肉の重さの3~5% |
スパイスはお好みで,私はお酒に合うようピリッとさせたくてチリパウダー・ブラックペッパーをよくすり込みます.
なお,初めから色々なスパイスが入った塩などを使うと手っ取り早く味付けができます.
今回はアウトドアスパイスの「ほりにし」のスパイス塩を使いました.
作り方
業務用スーパーで購入した豚バラブロックを使用.
800g超で800円くらいでした.
調味料がよく染み込むよう,フォークでぶすぶす差し込む.
今回,スパイス塩で肉の重さの3%分になるよう24gすり込みました.
豪快に塩を満遍なく擦り込む.
肉の隙間とかにも抜け目なく.
肉全体をキッチンペーパーで包み,ジップロックに入れて計5日くらい冷蔵庫で保管.
2,3日目あたりで一度キッチンペーパーを交換してください.
どんどん水分が抜け,良い感じに締まってきます.
※キッチンペーパーは無しでも.その場合は小まめにドリップを捨ててください.
塩漬け期間が終わったら,一度水で塩を洗い流す.
とりあえずサッと流し,小さく切って味見してみてください.
ちょっと塩っけがある方が美味しいです,
気になる人は10分単位で水に浸けて塩を抜いてください.
浸ける時間が長いほど抜けます.
塩抜きの工程が終わったら,水気をよく拭き取りキッチンペーパーで包み,網目状の台の上に置いて再び冷蔵庫に入れて乾燥させる.
網状の台に置くのは全体で乾燥が進むようにですが,それでもたまにひっくり返した方がいいです.
ひとまず3日は置いてみて,あとは味見しながら熟成度合いや乾燥度合いを様子見てお好みのタイミングで完成!
(私はだいたい5日目から食べ始め,10日くらいを目安に食べきります)
下が最初の状態から出来上がったお肉.
しっかり水分が抜け,締まったお肉になってます.
使い方&感想
肉自体に味がついているので塩とかも振る必要なく,ただ焼いて食べるだけで上等なおつまみになります.
ぎゅっと詰まった歯ごたえある豚バラで.噛めば噛むほど旨味が出てきます.
今回はアウトドアスパイスの「ほりにし」を使ったので,結構ワイルドな味に仕上がりました.
チリパウダーやガラムマサラを擦り込んで辛味の効いた味付けもお酒に合うのでよくやります.
また,じんわり焼けば美味しい油がどんどん出てきます.
その油を使ってパスタなんか作るのもめちゃめちゃ美味しいです!
冷蔵庫で乾燥させるほど,肉が硬くなってきますが,そんな時はスープの具材に使うのがオススメですよ.
以上,時間はかかりますが,やることは簡単,旨味が詰まったパンチェッタのご紹介でした.
お手頃なお肉でも塩につけるだけでこんなに美味しくなるの?って代物なので,ぜひ一度作ってみてください!
作るたびに色々な塩やスパイスを試してみるのも楽しいですよ.
それでは皆さん本日も,乾杯!